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    いぬねこぐらし|オランダ猫物語

    オランダねこ暮らし世のねこの筆者・國森由美子と、愛猫ミルテが、自分たちのことや家族のこと、オランダの猫文学、
    猫関連の旬なニュースなど、様々な猫にまつわる話題をご紹介します。ぜひご覧ください♪

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    オランダ猫物語(19):猫がえりのおまじない

    2016.04.25

    (19)猫がえりのおまじない

    〈よゐ子のねこ日記〉を読み返すと、
    2006年には、5月1日頃にチューリップが満開だったことがわかる。

    2006年5月初旬のチューリップ畑その1

    2006年5月初旬のチューリップ畑その2

    2006年5月初旬のチューリップ畑。

    奥さんはオランダのチューリップについて調べものをしていた。
    そして、そんなようすを寝そべって眺めているぼくに気づくと、
    ぼくら専用ブラシ(実は洋服用の高級品!)でブラッシングしてくれ、

    「きれいになったついでに、写真も撮ろうね」

    といって、読んでいた資料本と一緒に記念撮影してくれた。

    ブラッシング後のおすましポーズ?

    この時、あーチェは留守で、
    ぼくだけのおすましショットになったのだが、
    実はこの後まもなく、あーチェの写真の方こそ必要だったのにと思うような大事件が起きてしまった。

    外デビューから一年、
    はじめのうちはいつも一緒にくっついて、
    奥さんの後をおっかなびっくりねこ歩きしていたぼくらは、
    だんだんバラバラにでも出かけるようになっていた。

    ~よゐ子の猫日記より~

    2006年5月17日(水)

    きのうの午後からあーチェが一度も家に帰ってこない...
    夜も遅くなってから、なにげに名まえを呼びつつ外を探したけれど、
    また、居間で寝袋にくるまってひと晩中気をつけて待ってたけれど、帰ってこない...
    みゅーチェよりも食いしん坊で、いつもなら、お腹が空いたら必ず戻ってくるのに。
    どうしよう。

    木のぼりあーチェ。これは前年5月撮影。

    迷い猫の張り紙をたくさん作って張りまくり。

    5月19日(金)

    これ(特に下の句)を紙に書き、
    猫ごはんのお皿の下や戸口やらに置いておくと猫が戻って来る
    という、おまじないの和歌を日記にも貼りつけてみる。

    立ちわかれ いなばの山の 峯におる
    待つとしきかば 今帰りこん

    しくしく。
    今晩もリビングで寝袋にくるまって本を読みつつ
    あーチェを待つことにする。

    きょうも色んな猫さんに遭遇して

    「うちのあーチェ、どこにいるか知らない?」

    と聞いてみたけれど、みんな、じーっと見るか、
    ごろんごろんするかで、

    「うん!知ってるよ!」

    と明快に答えてくれる猫さんはいなかった...
    はぁ....
    何をすればいいのか?
    半泣き。

    5月21日(日)

    あーチェ、ご近所の屋根裏部屋の奥でついに発見!

    イケイケなみゅーチェと違って、臆病(にゃん)のあーチェが、
    はたしていきなり遠くへ行くだろうかと半信半疑だったのだけれど、なんと、やっぱりこんなに近くにいた!
    老夫婦2人が住むお宅だった。

    夕食後、みゅーチェと私は、いつもの猫さんぽコースを歩きながら

    「今夜は一緒に深夜捜索しようね」

    と話していた。珍しく少年も一緒に。
    そして、我が家へ帰る途中、向こうから傘をさして(雨が降り出していた)歩いて来る主人の姿が。
    出不精な主人もさすがに心配になって一緒に探す気になったのかと思いきや、そういうわけではなく、いわ

    「今、そこの○○さんから電話があって、屋根裏に猫がいる、
    あーチェじゃないかと言うんだけど。とにかく行こう」

    それからは時間が大急ぎ。
    少年に猫キャリー(一匹用のをなんと昨日購入!)持ってきて!と頼み、
    主人と二人、老夫婦宅の屋根裏へどどどどっと駆け上がり、
    整理整頓されて積まれている物を主人が少しずつどけていき、

    「あ、あーチェ!あーチェ、いたー」

    という言葉を発した途端、わたしは安堵の滝涙。

    無事でなにより。

    いったい、いつからそこにいたのかは不明。
    老夫人が言うには(なにしろ、わが家とは違い、家の管理が行き届いている)、するはずのない「雨もり」がして、おかしいわね、と元を辿っていったら「あっ!猫がいる!」と。そして、

    「あっ、もしやこれは、あの張り紙の!?大変、大変!」

    ということで、あわてて連絡をくれたのだそう。

    怖がって嫌がるあーチェをようやく引っぱり出し、
    少年が持ってきたキャリーに入れ、
    老夫婦にぽろぽろ涙をこぼしながらお礼を言って家へ戻り、
    まずごはんと水をやると、それはもう、
    がつがつと喰らいつくあーチェだった。断食何日間?

    おかえり、あーチェ。

    心配してくれた人たちみんなに、ありがとう∞(無限大)
    迷い猫の張り紙、はがしに行かなくちゃ。
    近所の人たちにも報告しなくっちゃ。

    〈今かえりこん〉のおまじないに大感謝(感涙)。

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