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    いぬねこぐらし|國森由美子のキャッツアイ通信「世のねこ」

    この連載では、「世の中」の諸地域の猫事情をご紹介! 猫や動物が大好きな方、猫と暮らしている方はぜひご覧ください。
    筆者と愛猫ミルテのオランダねこ暮らしも毎月お届けします♪

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    神がかり猫

    神がかり猫

    猫は、古代エジプトでは神聖な存在でした。エジプト神話に登場するバステトは、猫の頭を持ち、豊穣(ほうじょう)と月をつかさどる女神であり、猫は、夜間その目に昼の光を絶やさずそれを夜明けまで護る女神の使者として崇(あが)められていました。そして、猫に姿を借りた女神が毎朝暗闇の象徴である毒蛇を退治すると、世の中に明るい昼が訪れるのだと信じられていました。

    古代エジプトというとミイラが有名ですが、人々はファラオや高貴な方々のみならず、そんな聖なる猫までもミイラにしました。

    私の住むライデン市にあるオランダ国立古代博物館には、本物のエジプトのミイラが何体も常時展示されていますが、その中にも猫のミイラがあります。猫耳つきのかわいい(?)ミイラです。

    この猫のミイラは、昨年の連載シリーズ「オランダねこ暮らし」のクリスマススペシャル号でご紹介したアムステルダムの「猫の博物館」にもありました。博物館オーナーのそのディープなコレクションに気づいた私も、思わずにやりとしたものです。こうして、古代エジプトの女神の化身の中には、いまや恐れ多くもアートコレクションとなっているものがあります。

    この機に、私の好きなオランダの猫好きアーティストの1人、アンク・スプロンク(Ank Spronk)によるエジプトの猫に関連した作品も少しご紹介したいと思います。クレオパトラ風な女性と猫とが描かれたリトグラフです。

    ちなみに、古代エジプトでは「猫には9つの命がある」といい伝えられていたそうで、それは西洋の愛猫家たちの間にも広く知られています。

    そんなエジプトと日本の猫の扱いにはいくらか似ている点があるように思います。大の猫好き作家として知られるオランダのミダス・デッカース(Midas Dekkers)は、もともと生物学者で、エッセイや小説、文化史風な作品を手がけていますが、猫についての著作も多々あります。かれこれ6、7年前年前、私が「猫のミイラ」のことをはじめて知ったのも、この作家のとある作品からでした。

    そして、ミダス・デッカースはかの「招き猫」のことももちろんご存知で、自著の中でこれを「日本にはすばらしい猫の置物がある」と写真つきで紹介しています。
    このテキストを読んだ際、作家がここに他のアジアの国ではなく「日本」と書いているところが「すばらしい」とちょっぴり感動した私でした。

    古代エジプトの猫さま方には「9つの命」があったということですが、日本には、それに比べようもないほどたくさんの命を持つ猫がいたようです。それは、佐野洋子著『100万回生きたねこ』という、私のお気に入りの絵本の中に描かれています。
    (文中敬称略)

    今月のミルテ「できることなら、ぜひ一度、猫の夢の中身を見てみたいものです。」

    枕の下にこれ敷いて寝たら
    いい初夢見られるんだって。

    ※今回のタイトル部分は、招き猫の絵以外は実際のヒエログリフです。左から「世の猫」「猫」「招き猫」と、書いています。招き猫の下部分はバステト神を表した文字です。よろしければ是非じっくりご覧ください♪

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