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    いぬねこぐらし|國森由美子のキャッツアイ通信「世のねこ」

    この連載では、「世の中」の諸地域の猫事情をご紹介! 猫や動物が大好きな方、猫と暮らしている方はぜひご覧ください。
    筆者と愛猫ミルテのオランダねこ暮らしも毎月お届けします♪

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    びりっかすの子ねこ

    びりっかすの子ねこ

    『びりっかすの子ねこ』というお話をご存知でしょうか?

    犬舎の一角で生まれた7猫(にゃん)兄弟の一番末の子ねこは常に隅に追いやられ母乳不足、いつでもおなかぺこぺこです。それなのに母猫にも見捨てられてしまいます。
    幸い、とある偶然から年老いたムク犬のもとで一緒にミルクを飲みながら温かな日々を送ることになった子ねこでしたが、それもつかのま、ふたたび離れ離れになってしまいます。そして、「世の中」のさまざまな経験をした後、結局はまたムク犬のもとへ戻ることができ、ハッピーエンドとなるストーリーです。

    私がこのお話を読んだのは、確か小学生の頃だったと思います。
    外国のお話で、もちろん日本語翻訳バージョンで読んだのですが、原作者や翻訳者についての記憶はまるでありませんでした。今さらながら、申し訳なく思います。

    「ここまで。」読んだ子どもの書き込みが…(笑)

    あるとき、オランダの某日本語補習授業校の図書室で無料放出本(?)置き場にその本を見つけ、なつかしさも手伝って譲り受け、再読してみました。
    そしてあらためて原作者の名を見ると…なんと、それはオランダの名前ではありませんか!
    オランダに生まれ、8歳のとき家族で米国ミシガン州に移住、後に児童文学の作家となり国際アンデルセン児童文学賞に輝いた作家だとのこと。そこには「マインダート=ディヨング」、原語では ”Meindert de Jong ”と印刷されていました。
    これをオランダ語的に発音し、カタカナ変換を試みるならば「マインデルト・デヨング」と記すことができます。
    ” De Jong ”という苗字はオランダに最も多く、日本でいえば「佐藤さん」と同じくらいの「知名度」です。

    そうです、米国は移民の国。
    アメリカンインディアン(と後に呼ばれるようになった人たち)が原住民で、17世紀西インド会社のオランダ人が現ニューヨークマンハッタン島に会社のポスト、ニューアムステルダムを設けたのをはじめ、メイフラワー号でアメリカ大陸に渡った英国人、それからドイツ人、イタリア人など主にヨーロッパから新天地を求めて移住した、いわば外国人たちが築きあげた国です。また、無理やり奴隷として連れて行かれたアフリカ人の子孫も現在は米国の国民ですね。

    「ここまで。」読んだ子どもの書き込みが…(笑)

    「びりっかすの子ねこ」の原作者マインデルトさん(ファーストネームでなれなれしい?)は、オランダ北部フリースランド出身だったそうで、児童文学者となってからは「オランダのいなかの子どもと動物がかつやくする話」(同書あとがきより引用)をよく書かれたそうです。
    本書には、米国人として初の国際アンデルセン賞作家賞(1962年)を受賞したと記されていました。

    そのようなわけで、マインデルトさんはもともとオランダ人です。そう考えると、私のようなオランダ在住100%日本人は「国籍とは何ぞや?」と不思議な思いにとらわれます。
    ちなみに、私はオランダの無期限滞在許可証は持っていますが、日本国籍保持、日本のパスポートを所持しています。
    でも、もしも帰化したとすると、不思議なことに…一滴のオランダの血も混じっていないのに、ある日突然「オランダ人」になります(なるつもりはありませんが…)。

    今月のミルテ「たまには後ろ姿で。耳だけこちらに向けていますね(笑)」

    「おさんぽ、るん♪」

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